「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

040.病院が大の苦手です

あんずの実さんからの相談 1歳6ヶ月の女の子

実母、私、娘と猫の、三人&1匹で暮らしています。1歳半になる娘は、病院が大の苦手です。冬に風邪をこじらせた時は、数ヶ月間、毎週病院通いし、泣かずに診察を終えたのは最後の2回だけでした。

先日、花粉症のような症状が続き辛そうだったので、久しぶりに病院に行ったら、受付の段階から泣き出し、診察室内では大泣きを止めることはありませんでした。

抱っこで背中をポンポンしたり、先生にフレンドリーに接したり、痛くないと説明したり、指人形などで気をそらしたりと前回有効だったテを使ってみたのですが、全く効果がありませんでした。

大泣きせずに診察してもらうには、どうしてあげたらいいのでょうか。アドバイスよろしくお願いします。
ぴっかりさんからのアドバイス

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ぴっかりさんからのアドバイス

今年の花粉症は、ウワサ通り、とてもひどいようですね。フェックショ〜〜ン!失礼。私も花粉症なので、毎日辛いです。

ところで、小さな子どものお医者さん嫌いは、珍しくありません。それも、この年齢では個人差が大きいのです。平気な子どもは平気ですが、繊細な子ども、恐がりさんの子どもは、大泣きになってもしかたがない面があります。年齢が上がり、“心の力”がついてくると、だんだん泣かなくてすむようになってきますから、それまで、ぼちぼち付き合ってあげるしかないのではないでしょうか。

実は、うちの娘も毎回のように歯医者さんで大暴れで、冷や汗ものでした。「そのころ知っていれば良かったのに」と思うコツを、2つほどお教えしましょう。

第1のコツは、子どもだと思って軽く見ないで、治療の必要性、どんな治療をするのかを、事前によくお話ししてあげること。注射など、痛みを伴う治療の場合も、「ちょっと痛いかもしれないけど、がんばろうね」と、正直に説明してあげるのです。真剣に語りかけると、たとえ0歳の赤ちゃんであっても、伝わるものですから。

子どもに泣かれたくないばかりに、“だまし討ち”をしていると、一時は楽ですが、後で、親に対する不信感が尾を引いてしまいます。もっとも、事前の説明で泣かなくなる保証はないのですが、不信感の中で泣くのとは、意味が違ってくるのです。

第2のコツは、上手に泣けるように手伝ってあげること。年齢が上がっても、病院に対しての不安が強く引きずってしまう子どもは、泣き方のタイミングが悪い子どもに多いのです。

泣き上手の子どもは、「病院に行くよ」と言うと、「イヤだ〜!」とダダをこねます。連れて行く途中も、ベソをかきながらしぶしぶついてきたり。でも、そんな形で恐怖心を吐き出すので、いざ病院に着いた時は、それほどメチャクチャな暴れ泣きになることは少ないのです。

ところが、事前に無理に我慢しようとする子どもは、病院に着いたとたん、大爆発し、溜め込んでいた恐怖心が飛び出てきて、「ギャ〜〜〜!!」という耳をつんざくような泣き方をしたり、大暴れする傾向があります。

だから、こういうタイプの子どもは、普段から「泣くな」ではなく、「しっかり泣いていいんだよ」という接し方をするほうが、情緒が安定してくるのです。グッドタイミングで泣けるようになると、かえって立ち直りが早くなったり、いざというとき、逆に我慢できるようになってくるもの。ぜひ、心がけてみて下さいね。

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