「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

042.つま先立ちで歩くのが気になります

あいママさんからの相談 3歳の女の子

歩き出した頃から、時々つま先立ちで歩いているのが気になっていました。私より主人のほうが気にしていて、最近はつま先で歩くとすぐに「かかとをつけてちゃんと歩きなさい」と注意しています。素直な子なのでその通りにしますが、私には頻繁に注意する夫と、素直に聞く娘が気になって仕方がありません。でも、つま先で歩くことが問題ないという確信が私にはないので、主人に注意を止めるように言えずにいます。

ちなみに娘は正常に成長しています。性格はとても慎重で最近やっと仲のいい子にはダメと言えるようになったようですが、まだ物を取られてもぶたれても何も出来ずにいます。そんな自分が歯がゆいようですが。

つま先立ちが体の成長に影響があるのか、また精神的なものの反映なのか教えてください。
ぴっかりさんからのアドバイス

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ぴっかりさんからのアドバイス

歩き始めの子どもの場合、一時的に「つま先歩き」になることがあります。また、いつもつま先歩きだとしたら、脳性マヒなどの疾病が疑われるケースもあるようです。でも、ご相談のケースは、そのいずれにも当てはまらないようですね。だとしたら、精神的なものの反映である可能性が高いのではないでしょうか。

子どもの気がかりな様子や行動について相談を受け、実際にお子さんと面接した時、つま先歩きが見られる子どもが時々います。ほとんどの場合、親御さんは、別の心配に気を取られているので、気がつかれていないようですが。つま先歩きが見られる子どもの多くは、とても緊張しやすいタイプの子どもなのです。

「足が地に着かない」という表現がありますね。考え方が未熟で、現実的にしっかりと行動できない様子を示します。「浮き足立つ」という表現もあります。不安にかられて逃げ腰になるという意味です。実際に、緊張が強く不安を持ちやすい子どもの場合、踏みしめが弱く、文字通り「浮き足立つ」ような歩き方になりやすいのです。

こういうタイプの子どもには、どんなふうに接していけばよいでしょうか。

いちいち注意していると、かえって緊張が高まるので逆効果だと思います。体の緊張レベルが下がってくると、自然につま先歩きも少なくなっていくはずなので、お子さんがリラックスできるような接し方がよいでしょう。

一番のおすすめは、じゃれあい遊び。緊張しやすい子どもは、自分から甘えてくることには消極的でしょうから、こちらから誘ってあげるといいでしょう。もつれあう子犬同士のように、親子でワ〜ワ〜!キャッキャッ!と盛り上がる時間を、できるだけとってあげてくださいね。発散することによって、逆に体の緊張はとれていくのです。

機会あるごとに、ちょこっと抱っこして、イイコイイコしてあげるのも効果的。子どもは、体に触れてもらうと、ホッと安らぎリラックスするのです。 “体のふれあい”が、一番の“心のふれあい”になるのです。

こういう関わりを続けていると、だんだん甘え上手になってくることでしょう。また、ダダをこねたり、ワガママを言ったり、行動が大胆になってきたり。ちょっと“悪い子ちゃん”になるかもしれません。でもそれは自己主張の練習。友だちに対して「イヤ!」と言い返せない子どもは、まず、親に対して「イヤ!」と言い返す練習をするものなのです。

こういった段階まで来ると、つま先歩きは、すっかり気にならなくなるはずですよ。安心して下さいね。

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