「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

043.すごい負けず嫌いで、かつ泣き虫です

tajitajiさんからの相談 5歳9ヶ月の男の子

年長さんで、もうすぐ6歳になる男の子の母です。すごい負けず嫌いで、かつ泣き虫です。例えば、じゃんけんで負けが続くだけでも大泣きします。たまにピコ(知育系のテレビゲーム)でキャラクターに負けると、テレビ相手に大泣きして、しばらく手がつけられません。

もう大きいので、声もボリュームが大きく、こちらがなだめても怒っても、結局、今やっていることで勝たないと泣き止みません。じゃんけんなら、相手が無理に負けてあげることもしょっちゅうなので、私もいささがうんざりしています。

どうやって接するのが長い目で見て彼のためになるのでしょうか?ぜひアドバイスをお願いします。

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ぴっかりさんからのアドバイス

負けず嫌いの泣き虫といえば、卓球の福原愛ちゃんが思い浮かびます。チビちゃんの頃から、大人相手の試合でも負けると悔しがり、ボロボロ涙をこぼしていた愛ちゃん。そんな負けん気の強さが、彼女を世界レベルの選手にまで成長させていったのでしょうね。

生まれつき闘争心が旺盛で、そのせいで負けず嫌いの泣き虫だったなら、それはその子の個性であり、その子に与えられた宝物。だから、その闘争心を生かせるような生き方ができるといいですね。

こんなタイプのお子さんなら、スポーツや武道、囲碁・将棋など、勝負が絡むような習い事を始める手もあります。「負けるわけにはいかない!」という闘争心がプラスに働き、泣きながらも食いついていくうちに、めきめきと実力をつけていくかもしれません。

ただ、負けるといじけてしまうだけで、「次に負けないように努力するゾ!」という意欲につながらない子どももいます。負けると、勝負を投げてしまったり。ちょっと「負けそうだ」と思うと、挑戦すらしようとしなくなったり。

こんな場合、負けず嫌いの泣き虫は、闘争心ではなく、自信のなさの表れ。だとしたら、逆に、「まあ、負けてもいいか」という気持ちが育つといいですね。負けても気にしないというのは、自分に対する自信の表れでもあるからです。

接し方の工夫としては…。ゲームを楽しめる子は、負けや失敗をも楽しみに変えてしまう力を持っています。だから、生活の中での“小さな失敗”を、親子で楽しむようにするといいでしょう。

ついオナラをしてしまう。着替えの時、間違って後ろ前に着てしまう。ほっぺにご飯粒がついている。言い間違えをしてしまう。 …こんなとき、「だめでしょ。ちゃんとしなくちゃ!」とチェックを入れるより、「あははは、失敗、失敗!」という感じのモードで、親子共々楽しんでいくようにするのです。

「母親として、この子をしっかり育てなくっちゃ!」という気持ちが強すぎると、イライラして、楽しむどころではなくなるかもしれません。だとしたら、まずはお母さんの方が、自分の失敗を自分で許してあげていいのです。

あと、負けて泣くのは、“泣くことによって、悔しい気持ちを吐き出し、自分を取り戻そうとしている”という意味があります。だから、無理に泣きやませようとする必要はないのです。逆に、「悔しいねえ。悔しい時はいっぱい泣くといいよ」と、泣くことを励ましてあげると良いでしょうね。

そのほうが、一時泣き声は大きくなっても、かえって落ち着くのは早くなりますから。一度試してみてくださいね。

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