「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

046.抱っこしてやったほうがいいのでしょうか?

チェリーガルシアさんからの相談 4歳の男の子

息子は私がちょっときつくしかって泣いた後など、なぜか「抱っこして、抱っこして」と言います。こちらは怒っている最中なので、そう言われても抱っこどころじゃないのですが、抱っこすることもあればしないこともあります。私がどういう風にしかったかはあまり関係ないようで、感情的に怒った時も、理性的に諭した時も、同じような反応をします。親としては抱っこしてやったほうがいいのでしょうか?

こういう風になったのは、ここ半年ほどでしょうか。下に1歳2ヶ月の娘がいて、この子の存在も関係あるのかなあと漠然と感じています。

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ぴっかりさんからのアドバイス

子どもは叱られると、よく泣きますよね。そうなると、親としてはイライラ。「泣いていてはわからないじゃない。ちゃんと話して!」「怒っているわけじゃないから、泣くことはないでしょ!」「泣けば許してもらえると思って!」などと、つい言いたくなってしまいますね。

でも子どもの場合、心が刺激されて気持ちがあふれてくると、止まらなくなるのです。「泣くな」と言われても、自分でもなかなか止められないのです。

また子どもにとって、泣くことは心の浄化作用。泣くだけ泣いたほうが、理性が働きやすくなります。だから、事実関係を聞き出すのも、事の善悪を教えるのも、しっかり泣いた後の方が、話が通じやすくなるはずです。

叱られて泣きだすのは、「ママ、ごめんなさ〜い!」という気持ちの表現でもあります。抱っこをせがむのは、「でも、ぼくの悲しい気持ちも慰めてほしいなあ」という気持ちの表れ。ママに抱っこしてもらい、心の痛手を回復するとともに、ママと仲直りしたいのでしょうね。

ただ、このところのお子さんは、怒られるような行動が増えてきたのでは? だとしたら、ママの気持ちも、そう簡単には切り替えられなくなっているかもしれませんね。

『こういう風になったのは、ここ半年ほど』とあります。半年前と言えば、下のお子さんの表情が豊かになってきて、可愛くなってきた時期ですね。『下の子の存在も関係あるのかな』というママの直感は、大当たりなのではないでしょうか。

ライバルが登場すると、上の子は、「ボクも、かまって!」と甘えたり、赤ちゃん返りをしたりすることによって、心の安定をはかろうとします。でも、なかなかそんなふうにできない遠慮がちな子どもは、スネてしまい、叱られるような行動が増えてしまうのです。

4歳とはいえ、まだ、ママに抱っこで甘えたい気持ちは強いのです。でも、ふだんはそんなことを要求する勇気が出なくて、心の中は「抱っこして〜!」という気持ちでいっぱいなのかもしれません。そして、叱られて心のフタが開くと、ホンネが飛び出してくるのでしょう。

そんなわけですから、抱っこを求めてきたら、できるだけ応じてあげるのがよいでしょうね。ふだんから、ちょこっとずつ「イイコ、イイコ」してあげるようにすると、叱られた時の「抱っこして!」が少なくなるかもしれません。

ただ、2人目ができてからの育児は、一番大変な時期。ママもお疲れでしょう。ですから無理をしすぎないで、できる範囲でいいですからね。

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