「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

047.親のやることをやりたがります

キラオカさんからの相談 3歳1ヶ月の男の子

今日は行き詰まってしまったので、相談させていただきます。夫婦と息子3人で暮らしております。
息子が3歳になる少し前から、親のやることをやりたがります。例えば、炊飯器のスイッチが入った音がすれば、たちまち泣きながら「押したかったのにー!」と怒ってきます。

時間がある時は、やり直したり、する前に「押す?」などと尋ねられますが、忙しい時はそうもいかず、泣かれて騒がれてしまうと、とても困ってしまいます。押せなくても気持ちを落ち着かせるにはどうしたらよいのか悩んでいます。
それに、以上のようなことが日に何度もあるので、私はいつ起こるかわからない怒りに神経をとがらせてしまってるのか、逃げ出したい気持ちが常にあり、育児を楽しんでません。結局は、泣かれ騒がれた時に、私も爆発してしまい、大声で押さえつけるような怒り方をしてしまいます。悪循環を感じます。
解決策が自分では見つけられないほどになっています。お忙しいとは思いますが、何か1つアドバイスをよろしくお願い致します。

  • このエントリーをYahoo!ブックマークに追加
  • はてなブックマークに登録はてなブックマークに登録
  • Buzzurlにブックマーク
  • [clip!]
ぴっかりさんからのアドバイス

2歳後半から3歳にかけては反抗期。なにかと親の言うことに反対したり、ケチをつけてきたりするようになり、ママとしてはうんざりですね。あるママは、そういう子どもに「インネンさん」というあだ名を付けたそうです。(^^;)

ただ親への反抗は、自立への準備の意味があります。『親のやることをやりたがる』というのは、成長力のあかし。こういう気持ちの延長に、「ママのように自分で着替えられるようになりたい」という身辺自立への意欲や、「ママのように字が書けるようになりたい」という学習意欲があるのです。

ママに対する自己主張は、友だちとのやりとりに必要な表現力の基礎でもあります。でも、ママも譲ってばかりでなくていいのです。一方で、「自分の気持ちを抑え、相手の主張に合わせる」ということも学んでいってもらう必要があるのですから。

「いいよ」と認めてあげたり、「いいかげんにして!」と腹を立てたり、言い過ぎたと反省したり…。そんなグチャグチャの親子関係の中で、いつのまにか、成長に必要な“自己主張”と“自己抑制”が身についていくのです。

ただ、ご相談のような場合、どう対処すればいいのでしょうか。

反抗期の子どもは、理解力はけっこう育っているので、「ママの都合で、スイッチを押させてもらえない時もある」ということは、頭では分かっているはず。でもこの時期の子どもは、気持ちの自己コントロール力がまだ十分に育っていないので、「残念な気持ち」を、自分でも押さえきれないのです。

そんな時、子どもは気持ちを発散させる(心のモヤモヤを吐き出す)ことによって、心を落ち着けようとします。それがダダこねです。子どもはダダをこねながら、気持ちの自己コントロール術を学んでいくのです。

だから、「ママのバカ!」と、ママを責めているような言い方をしたりしますが、本当は、自分の気持ちをもてあましているだけ。ママの対応が間違っているわけではないのです。

「親が説得しなくっちゃ!」と思うと、あせってしまいますね。でも最終的には、子どもは自分自身の力で、“思い通りにならない”事態を受け入れていくのです。

したがって、気持ちの処理の主役は子どもに譲って、気軽な感じで、「悔しかったねえ」「押したかったねえ」と言ってあげてくださいね。あとは、子ども自身が自分の気持ちと戦い、落ち着くまで、少し時間をあげればよいだけなのです。

そんな感じで接していると、ダダこねの時間がだんだん短くなってくるはずですよ。ぼちぼち試してみて下さいね。

ぴっかりさんのすくすく道場の最新号がいち早く読める!
メールアドレス 規約に同意して
トラックバック

トラックバックはまだありません。

この記事に対するTrackBackのURL
コメント
  • コメントはまだありません。
name
E-mail
URL
画像のアルファベット
comment