「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

048.叩いたり、噛みついたり…ダダこねがひどいんです

く〜ちゃんさんからの相談 3歳9ヶ月の男の子

今年に入り、3歳になる息子は気に入らないことやしかられることがあると、「母さんのバカ!!!」と連呼し、叩く、蹴る、噛みつく、ものを投げる…という行動をとります。

バカバカ言われるのはまだしも、噛みつかれたり、叩かれたりは、力も強く耐えられないので、「駄目よ」というと、「どうせ○○くん(自分)のこと嫌いなんでしょ」とすねては物を投げる始末。最近はどんどんエスカレートし、どうやってなだめたらよいのかわかりません。

そうやってわめいているときに7歳の長女が、「そんなに騒いだってどうにもならんのよ」と冷たく言うので、またエスカレートしてしまいます。

「僕は○○したかったのに」、「○○が欲しかったのに」と泣きながら言うので、「そうだね、したかったよね、ほしかったよね」となぐさめるんですが、そうすると、「じゃあ何で駄目なの?」と。「これこれだから駄目なんだよ、また今度ね」と言うと、「今度じゃ嫌だ、母さんの意地悪、バカバカバカ」ってな感じで、些細なことから始まります。

地団太踏んでいるうちはいいのですが、苛立った気持ちをぶつけるのが、叩いたり、噛みついたりという方向に向いてしまうみたいです。どうしたら感情をうまく吐き出してやることができるでしょうか?

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ぴっかりさんからのアドバイス

3歳といえば反抗期、魔の季節ですが、これはいくらなんでも凄い。ママは毎日、ウンザリですね。前回もダダこねについてのご相談でしたが、さらに詳しくご説明することにしましょう。

ひどいダダこねが出るタイプのお子さんは、甘えベタの子どもに多いのです。お母さんの抱っこから、すぐに降りようとしたり。遊んであげても、ノリが悪かったり…。自分に自信がないので、「ママに甘える資格なんてない」「ダメなボクだから、ママはボクが嫌いにきまっている」とすねて、遠慮しているような感じなのです。

本当に甘えたい時、助けを求めたい時には、「だいじょうぶ」と平気なフリをします。でも、そのぶん、溜め込んだ不満がちょっとしたことで噴出してきて、無理難題を要求し始めるのです。

本当の要求は、無理難題とは別の所にあることが多いのです。それは、「ママに甘えたかった」とか、「ママのところでベソをかきたかった」とかいった、とても単純な願いだったりします。

“ひっくり返って、手足をバタバタさせる”というのはある意味、とても上手なダダのこねかたです。全身で気持ちが発散でき、しかも、自分も人も傷つくことなく、物も壊れませんから。

上手な暴れ方、発散のしかたができない子どもは、大人が手伝ってあげる必要があります。物を投げたり叩いたりするようだったら、手首をつかんで。蹴るようだったら、こちらの足をからませて。噛みつくようだったら、あごを抱え込んで。

このあたりの“技”は、相談室に来られた人には、実技をまじえて具体的にお教えしています。文章ではうまく表現できないのが残念ですが。とにかく、プロレスみたいなことになりますが、押さえ込むというより、全身で暴れられるように、体を使って誘導してあげるのです。

こんなふうに対処すると、一時的に、子どもの怒りが大きくなりますが、落ち着くまで放さないでいます。親子ともども、汗だく。でも、こんな“大勝負”を2、3回繰り返すと、子どものふだんの様子に変化が現れてくるはずです。

まず、甘えやすくなります。また可愛いベソをかいて、助けを求めることが多くなります。それから、“小出し”のダダこねは多くなりますが、そのぶん、大爆発は減っていき、ダダをこねても落ち着きやすくなるはずです。ダダこねが上手になるのです。

とはいえ、全身で暴れる3歳児は、ものすごい力ですから、かなり大変。場合によっては、パパに応援を頼んで挑戦してみてくださいね。

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