「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

059.髪を引っ張ったり、つねったり、叩いたりします

まさママさんからの相談 1歳2ヶ月の男の子

1歳2ヶ月になった息子が最近、髪を引っ張る・つねる・叩くなどします。しかも、人が「痛い」というと喜んでまた同じことをします。以前から、注意したり、「同じことされると痛いでしょ」とされたことと同じことをしたこともありますが、あまり効果がありませんでした。最近は、以前よりも力が強くなってきているので、大人でも十分に痛さを感じます。いったいどのようにすればやめるようになりますか。

  • このエントリーをYahoo!ブックマークに追加
  • はてなブックマークに登録はてなブックマークに登録
  • Buzzurlにブックマーク
  • [clip!]
ぴっかりさんからのアドバイス

「ダメなことはダメ」と教えていく必要はあるし、言葉で言えば理解できる年齢ですよね。それなのに、どうして注意されてもまた同じことをするのでしょうか。

1歳をすぎた頃の子どもは、自己表現のエネルギーが高まってきているのに、それを上手にコントロールできないという不安定な状態になりやすくなります。その不快感を解消するため、ダダをこねて、心に溜まったモヤモヤを吐き出します。言いかえると、 “ダダこねという形でママに甘えて、ストレスの解消を手伝ってもらう”のです。

ところが甘え下手の子どもは、ダダこねの代わりに、「ボクは甘えたくなんかないも〜ん!」という感じの意地悪をするのです。まるで、小学生の恋愛(?)みたいに、自分が大好きな相手に対して、わざと嫌がられることをしてしまいます。

甘え下手なのは、育て方のせいではなく、生まれつきの繊細さによるものが大きいようです。赤ちゃんの頃から、抱っこしてあげても、なかなか落ち着かない感じはありませんでしたか? 遊んであげても、ノリが悪いということはありませんでしたか?ママよりも、パパやよその人になつくということはなかったでしょうか?

こういう子どもは、実はとってもママ思い。「ボクは、ママの足手まといにならないぞ! ママがいなくても、だいじょうぶ!」と、無理をしているのです。そして無理を重ねると、だんだんそれがスネに変わっていってしまうのです。

こんな子は、事の善悪はよく分かっていて、わざと悪い子のフリをしているので、口で言ってもダメなことが多いのです。そこで対処法として、髪を引っ張る・つねる・叩く…というときは、手をつかんで止めてあげるのがよいでしょう。

子どもは、はなせ!はなせ!と怒って、手をふりほどこうとするでしょう。それでも手を持ち続けると、叩こうとしたり、噛みつこうとしたり、蹴飛ばそうとしたり…するかもしれません。そのときは、それも止めてあげながら、全身で大暴れできるように手伝ってあげてくださいね。

全身でのヤダヤダは、実は上手なダダこね。より発散しやすいダダこねの仕方を、ママが体で教えてあげるわけです。

こういった大勝負を、何回かつきあうと、髪を引っ張る・つねる・叩くといったことは、グンと少なくなっていくはず。その代わりに、べそをかいて甘えることが多くなったり、他の子にも見られるような“当たり前のダダこね”が出てくると思いますよ。

ヤダヤダ・メソメソは、甘え上手になった証拠。まあ、それはそれで、つきあっていくのは大変ですが。みんなが通る道ですから、「ワケのわからない意地悪攻撃よりは、まだマシか」と思って、つきあっていくしかないでしょうね。ファイト!

ぴっかりさんのすくすく道場の最新号がいち早く読める!
メールアドレス 規約に同意して
トラックバック

トラックバックはまだありません。

この記事に対するTrackBackのURL
コメント
  • コメントはまだありません。
name
E-mail
URL
画像のアルファベット
comment