「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

078.他人に叱られると大泣きします

セイママさんからの相談 3歳2ヵ月の男の子

まだ保育園や幼稚園に通っていないので、1日のほとんどを母親である私と8ヶ月の妹と過ごしています。悪いことをしたときには、私か夫が叱っているのですが、真剣に叱っても悪ふざけして反省していないことがほとんどです。それは仕方のないことだと思っているのですが、最近困っていることがあリます。

それは、私と夫以外の人に注意されたり叱られると、急に黙って必死に涙をこらえているのです。しばらくすると、こらえていた涙が一気にあふれ、自分の手を噛みながら大泣きしてしまいます。普段、家族以外の人と触れ合うことがないからでしょうか?注意してくれたり叱ってくれた人に気を使わせてしまうので、申し訳なく思ってしまいます。

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ぴっかりさんからのアドバイス

“神経が図太すぎて、反省しない”というタイプの子

図太くて恐い物知らずで、『ドラえもん』のジャイアンのような感じの子ども。こんなタイプの子どもの場合は、ジャイアンの母ちゃんのように「こらっ!」と強めに叱らないと、なかなか聞き入れてくれません。でも根が単純なぶん、年齢が上がり分別がついてくると、だんだんに反省してくれるようになるものです。

“神経が細やかすぎて、反省しない”というタイプの子

上のタイプとは正反対に、とても恐がりなので、自分の非を認められないというタイプの子どももいます。「悪かった」と思う気持ちはあるものの、それを表現する自信や勇気がなかなか湧いてこないのです。こんな子どもは、もともと繊細な面がありますから、あまり強く叱ると神経症状(チック、おもらし、夜中に叫ぶなど)が出てくることがあります。最近はこういうタイプのお子さんが増えているようです。

“反省上手”の子どものタイプ

悪いことをした時、すぐにビェ〜ンと泣ける子どもは、その後の気分の切り替えが意外に早いもの。悔しい気持ちを持てあました時は、「ママのバカ!」と怒りをぶつけてきたりすることもありますが、しばらくすると落ち着きます。同じ悪ふざけをしつこく繰り返すことは、あまりありません。泣き上手・甘え上手の子どもは、少し時間をあげるだけで、こちらの言うことを受け入れてくれやすいのです。

泣くことをガマンしないで

相談のお子さんは、“神経が細やかすぎて反省しない”というタイプで、どちらかというと甘え下手なのではないでしょうか。寂しい気持ちにフタをして、 “お兄さんになるぞ!”と無理に頑張ろうとすると、ストレスが溜まり、すねた行動が多くなってしまうのです。本当は赤ちゃんのように、エ〜ンと泣いて甘えたい気持ちでいっぱいなのに。

『私と夫以外の人に注意されたり叱られると、急に黙って必死に涙をこらえている』というのは、泣いて甘えたい気持ちが、ついに吹き出してきたのでしょうね。気持ちの表現が前進したという意味で、“成長の印”だと思います。同時にこれは、“甘え上手・泣き上手”(ということは、反省上手)になるための大切な第一歩ですね。

『自分の手を噛みながら』というのは、それでも“泣いてはいけない!”と我慢しようとしているのでしょう。こんなお子さんの場合、ママやパパに対してしっかり甘えたり、泣きべそをかいたりすることができると、素直な行動が増えてくるもの。「泣きたい時、甘えたい時は、遠慮しなくていいんだよ」と受けとめてあげると、だんだん行動が落ち着いてくるはずですよ。

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