「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

084.幼稚園のお迎えを毎日せがまれます

さくらんぼさんからの相談 3歳3ヶ月の女の子

4月に入園し、バス通園をしています。園での生活は楽しいようです。が、帰ってくると「今日も泣いちゃった。ママがお迎えにきてくれないから」と言います。行くときはバスでも大丈夫なのですが、帰りは迎えにきてほしいそうなのです。時々は、直接お迎えに行ってあげようかなと思い行ってみたところ、なおさら毎日「お迎えに来て」と言うようになってしまいました。このままでは園に慣れなくなってしまわないか心配です。やはり何と言われてもバスで通園させ続けたほうがいいのでしょうか。

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ぴっかりさんからのアドバイス

泣く子は育つ

日中ママから離れて、慣れない場所での新しい生活。入園を楽しみにしていた子どもでも、やはり緊張するでしょうね。幼稚園へは行きたいけど、ママとも一緒にいたい。カットウする気持ちがあるのでしょう。

“人慣れ”は、子どもによって個人差が大きいもの。平気な子は平気でしょうが、繊細なタイプの子は、なじむまで時間がかかります。少し気持ちに余裕が出てくる5月ぐらいになって、やっとグチが言えるようになる場合もあります。

子どもが緊張や不安をため込んだ時、ダダをこねたり、ベソをかいたり、甘えたりという形で、マイナス感情を吐き出し、こころをスッキリさせようとします。それは、ストレスを解消するための自然な行為です。

だから相談のお子さんのように、しっかり気持ちが訴えられる子は、だんだんに慣れていけるはず。安心して見守っていてあげてくださいね。

その時その時で、柔軟な対応を

“甘えさせてあげること”と“甘えずに、がんばってもらうこと”。どちらも必要ですね。ですからこの場合は、なるべくバスで帰らせて、でもたまには迎えに行ってあげるという、今のままのやり方でいいのではないでしょうか。

どちらか一方に決めてしまえば、ゴチャゴチャ言われることもないので、ママとしては楽かもしれません。でも変にスマートなやりとりではなく、こういった、いわば自然な(人間らしい)ゴチャゴチャしたつきあいの中でこそ、子どもはしっかり育っていくのではないかなと思うのです。

子どものもつ成長力を信じて

子どもの心の中には、おとなが考える以上の“自己成長力”が存在します。なんだかんだあっても、多少時間はかかっても、泣き上手・甘え上手の子どもであれば、ちゃんと幼稚園に慣れていくはずです。

親子関係の基礎ができていれば、ママの判断が多少間違っていたとしても、それほど影響はないのです。だからそのどちらを選択するかは、その時その時のママの直感で決めてよいのです。

むしろ、ママが「まあ、そのうちなんとかなるさ」という気持ちでいるほうが、お子さんに安心感が伝わって、元気が出やすくなるかもしれませんね。

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