「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

095.お菓子やジュースの与え方について悩んでいます

さくらさんからの相談 4歳5ヶ月の女の子

4歳、2歳、11ヶ月の子どもがいます。普段は、添加物の多いお菓子はあまり買いませんが、いただいたお菓子は食べてもいいことにしています。ジュースは果汁100%のものは常に冷蔵庫に入れてあります。子どもの手が届かないところに置いているので、勝手に飲むことはできません。長女が保育園に入園してからは、週に1回は好きなお菓子やジュースを選んでいいよと言っています。でも、これまで私が買わなかったようなお菓子を選ぶことはめったにありません。

それはいいのですが、反動からか、私や夫の実家へ行った時などに延々とお菓子を食べつづけ、見苦しいほどの強い執着心を見せます。最近、法事がたてつづけにあったのですが、食事の際に出されたジュースを飲みつづけ、ほとんど食事をとりませんでした。私がお菓子を遠ざけすぎたのがいけなかったのでしょうか。

  • このエントリーをYahoo!ブックマークに追加
  • はてなブックマークに登録はてなブックマークに登録
  • Buzzurlにブックマーク
  • [clip!]
ぴっかりさんからのアドバイス

しつけとは、自主的な気持ちを育てること

食べ物・テレビ・ゲーム・おこづかいの金額などについては、各家庭での考え方の違いもあるでしょう。でもわが子に対して「こんなふうに行動してほしい」、あるいは「こんなふうには行動してほしくない」と考えるのは、親として自然なことだし、それも親心ですね。そのためには、親による管理が必要なこともあるでしょう。

しかし親が管理するのは、その行動が子どもに定着するまでの一時的な手段。子ども自身に「自分もそのように行動したい」という気持ちになってもらわなくてはなりませんね。そういう意味で、ご相談のお子さんの場合は残念ながら、まだ自主的な気持ちが育つところまでは行っていないようですね。

自制心を育てていくには

私たちが子どもに対して、ある行動を我慢してもらいたい時、まず「なぜ我慢してもらいたいのか」という理由を説明しますね。そして、子どももよく理解して、「うん、わかった」と同意してくれたとします。でも子どもの場合は、頭では分かっていたとしても、気持ちの自己コントロールは苦手なのです。

ですから、いざとなったら、「食べたい!食べたい!」とダダをこねることもあります。でもだからといって、いつも子どもの要求に従う必要はなく、「ダダはこねていいけど、我慢しようね」と接していけばいいのです。そんな形で、自分では持て余してしまう気持ちを親にぶつけながら、だんだん子どもの自制心は育っていくのです。

ところが、普段ダダをこねないようにさせていると、子どもは「ダダをこねながら自己抑制を学んでいく」という練習の機会を失うことになってしまいます。また逆に、ダダをこねられたくないからと、子どもの要求に応じてばかりいると、それもまた練習の機会を奪ってしまうことになりますね。

無理にがまんしてしまう子ども

また中には、食べたい気持ちがありながら、ダダこねを我慢してしまうタイプの子どもがいます。「食べたい」という気持ちがなくなったわけではなく、ただ心の底に押し込んでいるだけなのです。そうなると、ちょっとしたきっかけで、今まで我慢していた気持ちが一気に吹き出してしまうのです。

ご相談のお子さんの場合も、そういう傾向がありそうですね。だとするなら“おりこうさん”に育てるよりも、なるべくダダこねができるような機会を増やしてあげた方が、かえって自主的な自制心が育ちやすくなるはずですよ。

ぴっかりさんのすくすく道場の最新号がいち早く読める!
メールアドレス 規約に同意して
トラックバック

トラックバックはまだありません。

この記事に対するTrackBackのURL
コメント
  • コメントはまだありません。
name
E-mail
URL
画像のアルファベット
comment