「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

097.おばあちゃんちが好きで、家に帰ろうとしません

しおままさんからの相談 3歳1ヶ月の女の子

3歳と1歳の娘がいます。近所には私(ママ)の両親、祖母、妹が住んでいます。娘は、平日は保育園に通い、週末だけ私の実家に泊まる習慣になっていますが、最近、上の子が実家から家に帰るのを嫌がるようになり困っています。
もともと上の子はかなりのおばあちゃんっ子で、おばあちゃんの家に行くと可能な限り宿泊をしたがり、家に帰ろうとしません。
これは、家にいるのが嫌いだからでしょうか?平日は保育園から帰ってきても、ご飯→お風呂→就寝だけで、ほとんど遊んであげられません。上の子が家を好きになってくれるようにするには、どうしたらいいでしょうか?

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ぴっかりさんからのアドバイス

忙しい毎日は、つらい

子どもを保育園に迎えに行ってから寝かせるまでは、時間との勝負ですね。うちも夫婦共働きでしたから、そのあわただしさはよくわかります。だから、のんびりと実家で過ごせる週末は、ほっと一息。それだけに1週間の始まりはつらいですね。

子どもだけでなくママだって、「ずっと実家でのんびりしていたいなあ」というのがホンネではないでしょうか。でもママは、「グチなんかこぼすわけにはいかない!」とがんばる気持ちが強いので、自分のホンネを見ないようにしているのかな。だとしたら、お子さんの方が素直に気持ちを表現しているのでしょうね。

がまんの末に、すねているだけ

「おばあちゃんの方が好きで、ママになつかない」という相談を受けることが時々あります。実際に相談室に来てもらって、子どもの心の中を見ていくと、みんな本当は「ママが大好き」だったのです。

ママが大好きな子どもは、ストレスがたまっても無理にがまんしようとすることがあります。ママを困らせたくないので、ダダをこねたりしないのです。でもそういう状態が続くと、「ママじゃなくても、だいじょうぶ」とすねてしまうのです。

一緒に、「いま」を楽しむ

「おうちに帰っても、私はママの足手まといにならない」という気持ちになれば、もちろん自分の家がよくなるに決まっていますよ。そのためには、家が“安心感の持てる場所”になっていく必要がありますね。

子どもは遊びではなくても、「ママと一緒にいる」という実感が持てれば、食事だってお風呂だって、寝ることだって楽しいのです。でも、そういったことがママの頭の中で「サッサと片づけるべき雑用」みたいになってしまっては、魂が抜けたような時間になってしまいますね。

食事の時は早くお風呂に入れることばかり考え、お風呂の時は早く寝かしつけることをあせり…。ママの頭の中がこんなふうだと、子どもからすると「ママの体はここにあるけど、心は先に飛んでいってしまっている…」と感じられ、一緒にいないような気がして寂しいのです。

先の段取りにとらわれず、食事・入浴・添い寝などを子どもと一緒に楽しんでみてはどうですか。思ったほど所要時間は変わらないはず。こんなふうに毎日を過ごしていると、子どもは家が好きになるし、ママにとっても何だかホッとできるひとときになるはずですよ。ぜひ“今あるシアワセ”を親子で味わってみてくださいね。

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