「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

100.聞き分けがなく、人の注意を受け入れようとしません

のりみけさんからの相談 4歳の女の子

娘の聞き分けのなさに本当に困っています。外では特にひどく、習い事などで「こうした方がいいよ」といったアドバイスを聞き入れません。「いや」とか「自分でできるから」とばかり言います。
自分のやっていることを注意されたり、直されたりすることが受け入れられないようです。これから先、人に教えてもらったりアドバイスされることもあると思うので、受け入れない性格だと不安です。
私なりにいろいろ考えて接し方を変えてみたりしているのですが、この点だけはなかなか直りません。どのように接するべきなのでしょうか?

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ぴっかりさんからのアドバイス

完璧主義の子どもの受け止め方

自信過剰でいつも自分が正しいと思い込んでいる人は、人からの忠告を無視したりしますよね。でも、「自分に自信がないからアドバイスを受け入れられない」という場合もあります。お子さんの場合は、後者なのではないでしょうか。

「自分は100点だ」と思っている子どもは、人から20点の減点を言われても、まだ80点です。だから、まあいいかと思える余裕があります。ところが、「自分は60点だ」と思い込んでいる子どもにとって、20点の減点は深刻です。

こういうタイプの子どもは、わりと完璧主義で、100点でない自分が許せないようなところがあります。そして20点減の指摘を、50点減ぐらいに受けとめてしまうような面もあります。そうなると、ちょっとしたアドバイスでも、自分を全否定されたような気持ちになって、意固地になってしまうのです。

甘え下手さんは、教えてもらうのが苦手

自信がないのなら、どんどん教えてもらえばいいはずですね。でも、“教えてもらう”ことは“助けてもらう”ことで、それは“甘え”の一種。ですから、「甘えなくても平気だもん!」というがんばり屋の甘え下手さんは、教えてもらうことに強い抵抗を感じるのです。

外で特にひどいのは、「がんばらなくっちゃ!」という緊張と、「がんばれないかもれない」という不安が葛藤し、よけいに過敏になってしまうからなのでしょう。緊張が強く過敏な点も、甘え下手さんの特徴ですね。

経験が子どもを変えていく

こういうタイプの子どもは、「自分だけでがんばらなくてはならない」という思いが強く、そういう意味で自立心が強すぎる面があります。ですから、ふだんの関わりの中では、なるべく甘えさせてあげるようにするとよいでしょうね。

ただそれにしても、こういうタイプのお子さんが変わっていくには経験が必要です。自力では行きづまってしまい、どうしようもなくなることがあったり、渋々アドバイスを受け入れ、うまくいくようなことがあったり。そんな経験をたくさん積んでいく中で、子どもが自分で気づいていく必要があるのです。

接し方をいろいろ工夫しているママの努力は、ちゃんと有効に働いていると思いますよ。でもそれに、“子ども自身の経験”という養分がプラスされることによって初めて花開くのです。ですから、少し長い目で見ていていいのですよ。

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