「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

123.子どもに手をあげてしまい、甘えてこなくなりました

コスモスさんからの相談 1歳11ヶ月の男の子

ご飯やお茶をこぼしたり、言うことを聞かなかったりして泣き止まないとき、大声で怒ってしまいます。時には、手もあげてしまいます。そのためか、私に甘えてこないし、私がいなくても泣きません。母乳ではなく、ミルクだったのも原因でしょうか。
広い心で子どものやることを見守ってあげられず、怒ってしまうので、私の顔色をうかがうようになってしまいました。みなさん、怒ったり手をあげてしまうことはあるのでしょうか?

  • このエントリーをYahoo!ブックマークに追加
  • はてなブックマークに登録はてなブックマークに登録
  • Buzzurlにブックマーク
  • [clip!]
ぴっかりさんからのアドバイス

涙は親子を結ぶ絆

赤ちゃんは泣くことによって、お母さんを呼びますね。「ボクが泣くと、ママはちゃんと受け止めてくれる」という確信によって、親子の関係が進んでいくのです。幼児の場合も、“涙は親子を結ぶ絆”であることには変わりありません。

お茶をこぼして悲しくなったとき、叱られて悔しくなったとき、子どもは泣くことによって、悲しみや悔しさを吐き出します。それは“ストレスの発散作用”ですから、泣くことを無理に止めない方が、子どもの心はスッキリするのです。

泣くなと叱ると、子どもはすねる

泣くたびに叱っていると、子どもの“マイナス感情の発散”にブレーキがかかり、ストレスをためこむようになります。そうなると、素直ではなくなったり、行動に落ち着きがなくなってきたりといった影響が出てきます。

また、泣くことを無理に我慢している子どもは、普通だったら泣くはずの場面で泣かなくなり、反対に、これぐらいのことで泣くなんて…と思われる場面で泣いてしまうという逆転現象が起きます。母乳かミルクかといったことは関係ないのです。

さらに泣きたい気持ちを我慢し続けると、だんだんすねやすくなってきます。“すねる”というのは、「ホンネとは違う行動をとってしまう」ということですね。だから、お母さんがいなくて寂しいのに、まるで平気みたいなふりをするのです。

怒らないようにするコツ

「子どもを怒らないようにしよう」と頑張っても、せいぜい数日が限度で、その後かえって大爆発してしまうのではないでしょうか。実は、あまり子どもを怒らないお母さんは、「我慢が上手」なのではなく、「それほど怒りが湧いてこない」のです。

怒りの原因は、お母さん自身が抱えている不安や寂しさ。大人だって、“泣きたい気持ち”“誰かに甘えたい気持ち”をためこんで我慢しているとストレスがたまり、子どもの気持ちを受け止められなくなってしまうのです。

あなたは、今一番、誰に甘えたいですか? 誰のところで「つらいよぅ!」と泣きたいですか? 広い心でお子さんを見守ってあげる前に、まずは自分自身を、広い心でイイコイイコしてあげてくださいね。そうすれば自然に、怒りが湧いてこなくなるはずですよ。

ぴっかりさんのすくすく道場の最新号がいち早く読める!
メールアドレス 規約に同意して
トラックバック

トラックバックはまだありません。

この記事に対するTrackBackのURL
コメント
  • コメントはまだありません。
name
E-mail
URL
画像のアルファベット
comment