「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

124.「どうせできない」とすねる息子。もっと頑張る子にするには?

くるくるさんからの相談 7歳1ヶ月の男の子

先日、私(母)と子ども(兄・妹)で公園で遊んでいたら、兄はのぼり棒がうまくできず、「どうせできない、もうやらない」とすねるように言いました。そのような言い方をしたのは初めてです。
実は妹はそういう事が得意で、のぼり棒もスラスラのぼりますし、自転車の補助輪が取れたのも先、鉄棒の逆上がりができたのも先、今でも兄にはできない事がいろいろできます。まわりのお友達や大人からも、「すごい!」とほめられたりして、妹はいい気分だと思います。
でもそんな妹と過ごす兄は、ツライはずですよね。あまり意識していませんでしたが…。「どうせできない」という言い方にショックを受けています。どうすれば、頑張って練習するお兄ちゃんになってくれるのでしょうか?

  • このエントリーをYahoo!ブックマークに追加
  • はてなブックマークに登録はてなブックマークに登録
  • Buzzurlにブックマーク
  • [clip!]
ぴっかりさんからのアドバイス

すねる子どもの心理

できればいつも前向きに、積極的な態度でがんばる子どもになってほしいものですね。ただ「グチを言う」のは、心に溜まったマイナス感情を吐き出す行為ですから、ストレスの解消には必要なことなのです。

ママだって、「もう子育てなんか、嫌だ!」とすねたくなることがあるでしょう。そんな時、たとえばご主人から「グチを言うな!」なんて言われたら、かえってやる気を失いますよね。グチぐらいは言わせてもらったほうが、また気を取り直してがんばろうという気持ちになれるものです。

グチが言えることの大切さ

今までお子さんは、「どうせできない」という言い方をしたことがなかったのだとか。でも、つらい気持ちを溜め込みながらも、無理に平気そうにするタイプの子どもは、かえってストレスにつぶされやすいのです。

グチが言えるようになってきたのは、「成長とともに、ストレスを吐き出すのが上手になってきた」ということを意味しているのではないでしょうか。ですから、ママがそんなに心配しなくても、大丈夫だと思いますよ。

「どうせできない」という言葉の裏にあるホンネは、「妹みたいにできなくて悔しい。本当は上手にやりたいのに…」でしょう。だから、「悔しいね。本当はもっとがんばりたいのにね」と、ホンネの気持ちの方を受け止めたほうが、お子さんは元気が出てくるはずです。

欠点を受け入れることも必要

「欠点を克服しようと、努力する」ということは大切です。でも、それだけで人生を突き進んでいこうとすると無理が生じるのではないでしょうか。なぜなら、人によって個性や向き不向きがありますから。

「欠点の克服」ばかりに目がいってしまうと、焦りが出てきて、自分の長所に目が向かなくなる傾向が出てくるもの。「自分は、こういうところが苦手なんだなあ。まあ、しかたがない」と良い意味であきらめられた方が、心に余裕ができて、その子なりの別の良い面が伸びてくることもあるのです。

欠点を克服しようと努力することも大事。しかたがない、と欠点を受け入れることも大事。両方のバランスを考えながらのほうが、より充実した人生が送れそうですね。子どもも、大人も。

ぴっかりさんのすくすく道場の最新号がいち早く読める!
メールアドレス 規約に同意して
トラックバック

トラックバックはまだありません。

この記事に対するTrackBackのURL
コメント
  • コメントはまだありません。
name
E-mail
URL
画像のアルファベット
comment