「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

134.髪の毛をなめる癖がなおりません

ピロシキさんからの相談 5歳9ヶ月の女の子

髪の毛を口に入れる癖があり、最近ひどくなっています。ティッシュを丸めて噛んだりもします。寝る時にはタオルケットのループをクチャクチャ。年少時、幼稚園の発表会で合唱する場面がありましたが、髪の毛をなめながらぼ〜っとしていた姿が腹立たしくてたまりませんでした。その発表会の時期がまた近づいていて、このままではクチャクチャが再現されてしまうのは確実です。どう対応したらいい方向にいくでしょうか。今は私とパパが「噛まないほうがいいよ」「噛んじゃダメだよ!」と言うだけです。

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ぴっかりさんからのアドバイス

気になるクセの意味

このコーナーでも何度かお話ししていますが、気にしないではいられないほど「期間が長い」「どんどんひどくなる」というクセは“まぎらわしの行動”だと考えられます。つまり、不安や緊張があるのにそれを表現しないでガマンしようとしている表れなのです。

ただ、表情を見る限りでは、なかなかそうは思えませんね。それはクセによる感覚刺激に没頭することにより、気持ちのスイッチをオフにしているからです。「髪の毛をなめながらぼ〜っとしている」というのも、不安を感じないように必死で頑張っている姿なのです。

ホンネの表現を想像してみる

入園や入学前、発表会などは、繊細なタイプの子は不安や緊張が高まるはず。そんな時、ふつうだったらダダをこねたり、ベソをかいたり、甘えん坊になったりするはずですが、あまりそういうことがなかったのではないでしょうか?

泣く・ダダをこねるといった行動には、不安な気持ちを吐き出し、緊張をやわらげる効果があります。ここぞというタイミングで泣いたりダダをこねたりできる子は、年々落ち着いて行動できるようになってきます。でも無理にガマンしてしまう子どもは、一進一退になってしまう傾向があるのです。

「幼稚園は緊張するよ〜!」「発表会はいやだよ〜!」と、ホンネの不安を表現しながらチャレンジすればいいのに。きっと「そんなことしたら、ママが困ってしまうに違いない」と思い、必死に“クチャクチャ”でガマンしてきたのでしょうね。

自己表現を伸ばす関わり方

泣き上手・ダダこね上手・甘え上手になっていけば、不安が解消され、クセも自然になくなっていくはずですよ。そのためには、緊張が高まってきた(クセがひどくなってきた)と感じたら、「ドキドキするねえ」「いやだねえ」と、気持ちを代弁してあげるとよいでしょう。

抱きしめてあげたり、じゃれあい遊びで気持ちを発散するのもいいですね。キャ〜キャ〜と親子で盛り上がり、安心感が高まってくると、心のフタがゆるみ、甘えやすくなったり、ベソをかきやすくなってくるはず。でも、そのほうが緊張がゆるみ、自立への足取りもしっかりしていきますよ。ぜひ試してみてください。

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