「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

135.パパが帰ってくると豹変!わがままばかり言います…

とろたくさんからの相談 3歳0ヶ月の男の子

私 、夫、息子の3人家族です。夫は1年ほど前から単身赴任で、現在は隔週末に帰ってくる生活です。夫は、子どもが喜ぶからと帰省のたびにお土産としてミニカーをあげていたのですが、息子は最近『パパが帰る』=『新しい車』と思い込み、夫の顔を見るなり「車!車!」。さらにわがままが大爆発して抱っこをせがみ、ご飯はいらない、お菓子ちょーだい、新しい車をもらったばかりなのに別の車がほしいと言って大泣きします。せっかく夫が帰ってきても、息子が豹変するので私は正直憂鬱です。楽しい家族の時間を過ごしたいと思いつつ、つい大声で怒鳴ってしまいます。

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ぴっかりさんからのアドバイス

ダダこねとのつきあい方

3歳と言えば反抗期。何かにつけてダダをこねることが多くなります。でもそこには「自己主張の練習」という意味も含まれていますから、ある程度、言い分を聞いてあげることは必要でしょう。

でも、「そうもいかない」という時は「ダメ!」と言うしかないですね。「自己抑制の練習」も必要ですから。すぐには納得してくれないでしょうが、騒ぐだけ騒いだら自然に落ち着いてくるもの。“説得”ではなく“時間”が解決してくれることが多いのです。

“ひどいダダこね”に隠された意味

ただ、相談のお子さんのように「執着がひどすぎる」「要求が次々と変わる」といった場合は“みせかけの要求”である可能性が大です。つまり「子どもの言い分は、まったく別のことにある」ということです。

「1年前から単身赴任」ということですから、本当は「パパに会えなくて寂しかったよう!」と言いたかったのかもしれませんね。ふだん溜めこんでいた寂しい気持ちが、パパの顔を見たとたん一気に吹き出してきたのではないでしょうか。

パパがいない間、意外に平気だったり、おりこうさんでいる子どもは、寂しさやダダこねを無理にがまんしている可能性があります。そうなると、ため込んだ後のリバウンドがすごいことになってしまうのです。

“お母さんのダダこね”の身代わりかも

パパの単身赴任で寂しさや不安を抱えているのは、きっとお子さん以上にママの方ではないでしょうか。だとしたらお子さんは、「パパがいない間にダダをこねたら、ママはつらくなってしまうだろう」と無理をしてがんばっていたのかもしれません。

ママの方こそ、パパの顔を見たとたんドッと疲れが出て、「もう! 私1人でがんばってきたんだから!」とダダをこねたくなりませんか? 子どものダダこねがひどい時、「ママのダダこねしたい気持ち(潜在意識)を、子どもが身代わりになって表現している」ということって、意外に多いのです。

「パパがいなくて、寂しかったね。心配だったね」「ママも同じ気持ちだったよ。一緒に、ヤダ!ヤダ!って、いっぱい言おうね」。…こんなふうに声をかけてあげると、意外な反応がお子さんから返ってくるかもしれませんね。

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