「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

136.負けず嫌いで、失敗を他人のせいにします

CNさんからの相談 7歳3ヶ月の男の子

7歳3ヶ月の息子は、何でも他人のせいにします。たとえばスポーツやゲームなどで自分が失敗したり、負けそうになると「お母さんが△△したから、できなかった」「お父さん、××しすぎだよ」などです。先日は、息子が戸棚を開けた際に通りかかった夫の腕に当たり、その瞬間「お父さーん!」と夫のことを責めました。腕に戸が当たった相手を心配して「ごめんなさい」「だいじょうぶ?」と言うべき場面だったので、息子の態度にびっくりしてしまい、とても悲しくなりました。基本的には優しく思いやりがあります。繊細でもあります。ただ非常に負けず嫌いで、負けそうなときや負けたときの感情のコントロールがうまくできません。他人のせいにするのはストレスでしょうか?それとも育て方に問題があるのでしょうか?家族構成は父、母、0歳3ヶ月の妹です。アドバイスお願いいたします。

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ぴっかりさんからのアドバイス

他人のせいにするわけ

気が強くて自分勝手な性格ゆえに、周囲の状況を考えることなく、短絡的に人のせいにする子どもがいます。こういったタイプの子は、どちらかというと“自信過剰”で、「自分が世界で一番エライ」と思い込んでいるようなところがありますね。

でもこのお子さんの場合は反対で、自分に自信がないから、失敗や非を認める余裕がないのでしょう。「自分は100点だ」と思っていると、20点の減点でもまだ80点。でも「自分は60点だ」と思っている子にとって、20点の減点は深刻ですから。

自己嫌悪を防ぐワザ

遊びでの負けや失敗も、お父さんとのことも、あはははと笑ってごまかしたり、「ゴメンナサイ」と一言あやまればすむ程度のこと。でも、自分に自信がない子どもにとっては、「とんでもない大失敗」のように感じられてしまうのです。

ですから本当は「ダメな人間だ」と自分を責めて落ち込んだり、自己嫌悪したり…というのが、“正しい姿”なのでしょう。でもそうなると、自分がつぶれてしまう。それを防ぐための苦肉の策が、「他人を責める」ということなのだと思います。

「まあ、いいか」という発想の大切さ

でも、何でも他人のせいにしていると、やがて周囲の人に嫌がられたり窮地に陥ることがあるかもしれませんね。しかし、お子さん自身がそういう経験の中から、自分で気づいていくということも必要なのではないでしょうか。

「基本的には優しく思いやりがある」ということですから、良いところもたくさんあるお子さんなのでしょう?人生経験を積み、自分に自信が出てくると、「まあ、いいか」と気軽に非を認める余裕も出てくるはずですよ。

お子さんの今の様子は「育て方のせい」というより、本人の個性によるところが大きいと思います。良いところもたくさんあるお子さんだと思いますから、負けず嫌いぐらいは「まあ、いいか。しかたがない」と思っていていいのではないでしょうか。

そういう意味では、親の方も「とんでもない(育て方の)大失敗」と思い込まないことも必要ですね。親子ともども、自分自身の“失敗”“欠点”“至らない点”についてあまり重大に考えすぎないようにしたほうが、「風通しの良い」人生が送れそうですよ。

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コメント
    • 該当の箇所について修正いたしました。
      ご指摘いただきありがとうございました。

    • 2008年10月08日 12:20
    • まぐまぐ
    • この記事は段落が繰り返し貼られているだけで、何らかの齟齬が存在してると思います。

    • 2008年10月08日 11:51
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