「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

137.親の励ましがプレッシャーに?息子がウソをつきました…

ぴえたさんからの相談 5歳3ヶ月の男の子

息子を勉強のお教室に通わせていますが、みんなの前で自己紹介するような場が苦手です。慣れれば自然にできると考えていたのですが、先生から「お母さんがいない時はちゃんとできている。お母さんがいると緊張する」と言われ、ショックでした。「しっかり頑張ろうね」「お客さんはみんなカボチャだよ」という私の励ましが、かえって息子のプレッシャーだったようです。先日「大きな声でお話しできた」と話してくれたのですが、それはウソで、その日は発表の場は設定していなかったと後で先生から聞きました。期待にこたえたいという気持ちが息子に嘘をつかせてしまったと思うと、切ない気持ちでいっぱいです。いつもはかわいい空想話程度で、悪いことを隠すための嘘はつきません。今後どう接したらよいでしょうか。

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ぴっかりさんからのアドバイス

もともと緊張しやすいタイプ

「お母さんがいない時はちゃんとできている。お母さんがいると緊張する」と先生がおっしゃったのは、「ふだんはしっかりやれているので、安心してください」という意味なのでしょうね。

小学校に入学してからも、お母さんの目が届かないところでちゃんとがんばってくれるはず。でも、たしかにお母さんとしてはショックですね。「お母さんがいると、安心してちゃんとできる」というのだったら嬉しいのですが…。

もっとも、「しっかり頑張ろう」「お客さんはカボチャ」という言葉は、昔からよく言われるものですから、そのせいで自己紹介が苦手になったわけではないと思います。お母さんがどう声をかけようが、もともと緊張しやすいタイプのお子さんだったのではないでしょうか。

お母さんが大好きだからこそ

ふだんお母さんがいない時には、きっと緊張する気持ちを隠しながらがんばっているのだと思います。お母さんの顔を見たら安心して、ホンネの気持ちが出てきたのでしょう。

ウソの件も、お母さんが大好きだからこそ喜んでもらいたいと感じたのでしょう。「親の期待にこたえたい」というのは、小さな子にとっては自然な感情であり、親子関係ができている証拠ですから。

がんばりすぎる子どもへの接し方

ただ、緊張する気持ちを抑えようと、少し無理をしてしまう傾向があるようですね。緊張しないふりをしてがんばり続けようとする子どもは、かえって緊張状態が増加してしまう場合が多いのです。

反対に「緊張するからイヤだ!」としっかりグチや泣き言が吐き出せる子どもは、年齢が上がるとともに自然に緊張しなくなります。ですから、「緊張しないようにがんばらせる」より、「緊張する気持ちを受けとめてあげる」方が、リラックス度はアップしやすいのです。

お子さんのもっている自己成長力を信じて、「そんなに無理にがんばらなくていいじゃない。ヤダヤダ言いながら、ぼちぼちチャレンジしていけばいいんだよ」と言ってあげてください。きっとお子さんなりのペースで、だんだん自信を持ってくれるようになるはずですよ。

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