「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

139.子どもをどんな風にしつけたらよいのか悩んでいます

りんごさんからの相談 1歳6ヶ月の男の子

息子は食事中に立ったりするので「立っちゃダメよ」と言うと一旦は座りますが、何度もくり返します。外出時には「ママと手をつなごうね」と息子の手を握って歩きますが、途中で手を振り切って、鬼ごっこのように楽しそうに走って逃げていきます。何度も「危ないから手をつなごうね」と言って手をつなぎますが、再び…。姑からは「しつけは3歳までが勝負よ」と言われますが、どんな風にしつけたらよいかわかりません。日常生活でいけないことをした時、私のような注意の仕方ではいけないのでしょうか。「しつけ」って何なのかよくわかりません。

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ぴっかりさんからのアドバイス

しつけの基準は、お母さん

「どんなことをしつけなくてはいけないのか?」という質問に対して、「周囲の人に迷惑をかけない行動ができること」と、一般的な答えを出すことはできるでしょう。でも、よく考えてみるとそう単純なことではありません。

たとえば電車の中で楽しそうにおしゃべりしている親子。私などは子どもの声が好きですから、よほど大声で叫ぶのでなければ、むしろ心地良く感じます。しかし中には目くじらを立てて、「しつけがなっていない!」と怒る人もいることでしょう。

“迷惑な行動”と感じる基準は、人によってずいぶん違います。ですから、そのお母さんにとって「こんなことをされては困る」という行動だったら、「そんなことをしてはダメよ」と要求していいのではないでしょうか。

しつけ以前に大切なこと

これは、しつけと言うより親子の気持ちの交流ですね。「お母さんとしては、こうしてほしい」というお母さんの願いや気持ちをしっかりと伝え、子どもに受け入れてもらうことは、より良い親子関係の基礎として、しつけ以上に大切なことではないでしょうか。

親が子どもの言いなりになっていたら、親子のコミュニケーションは「子→親」の一方通行。でも、ただ叱りつける・押さえつけるだとしたら、反対に「親→子」の一方通行になってしまいます。では、“両方向の親子関係”にしていくためには、どうすればよいでしょうか?

両方向の親子関係のコツ

外出する時を例にとれば、「お母さんと一緒に、ペースを合わせて歩こうね」と言って、振り切られないようにしっかりとお子さんの手を持って歩きます(「親→子」)。子どもは、ダダをこねたり、抵抗したりするかもしれません(「子→親」)。

そんな時は、「ヤダヤダ言いながらでいいから、我慢しようね」と声をかけ、しっかりと手を握ったまま歩いてもらうのです(「親⇔子」)。最初のうちは大勝負になると思いますが、そのうちだんだんお母さんの言い分を聞いてくれるようになるはずですよ。

もうひとつ。ふだん、十分ママに甘えたり、ママと遊んだりしてもらっている子ども、甘え上手の子どもは、意外に聞き分けがよくなり、しつけもうんとしやすくなります。そういった面でも、気づいたことがあれば工夫してみてくださいね。

※私が師と仰ぐ、阿部秀雄先生(癒しの子育てネットワーク代表)の新刊『成功する!しつけの技術』(KANZEN・刊)は、しつけに困っているママには超オススメ。きっと、目からウロコですよ。

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