「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

145.「オバケがいる」と怖がって泣き出します

マイレさんからの相談 2歳3ヶ月の女の子

寝る前になると、「オバケがいる」と言って怖がります。「オバケなんていないよ」と言っても、「オバケが隠れてる」と言って、時々泣いてしまうほどです。布団を頭まで被らないと怖いようで、寝たところを見計らって取ると、パジャマまでビッショリ汗をかいています。どうしたら安心させてあげられるでしょうか?

  • このエントリーをYahoo!ブックマークに追加
  • はてなブックマークに登録はてなブックマークに登録
  • Buzzurlにブックマーク
  • [clip!]
ぴっかりさんからのアドバイス

不安の投影

あるテレビ番組で、「小さな子どもには霊視能力があって、大人には見えない霊が見えていることが多い」と言っている人がいました。でも私はその方面は詳しくないので別の角度からお話したいと思います。

あるお母さんが、わが子に対するイライラがおさえられないと相談にみえました。でも、いろいろお話をうかがっているうちに育児に協力してくれないご主人の話題になり、実はその怒りが形を変えて、子どもにぶつけられていたことが判明しました。

このように「○○のせいだ」と思っていたマイナス感情が、実はまったく別の「△△のせい」であり、そのことに本人自身も気づかないというケースはそれほど珍しいことではありません。相談のお子さんの場合も何か別のことに対する不安があって、それが「オバケがいる」という形で表現されているのかもしれませんね。

気持ちに共感してあげる

たとえば、「お医者さんが怖い」と泣く子どもに対して「お医者さんは怖くないよ。あなたの病気を治してくれる味方だよ」と説明してあげることは大事です。でも、説明を聞いても「こわい、こわい!」と泣き続けることがあります。

これは子どもの場合、気持ちの自己コントロール力が未熟なので、「頭では理解しても、気持ちがおさえられない」という状態になりやすいからです。このような時は「こわい、こわい!」と気持ちを十分に吐き出してもらった方が、かえって落ち着きやすいのです。

一緒に“オバケ”を体験してあげる

お子さんをしっかり抱きしめてあげてください。そして、「オバケはどこにいるの?」「どんな形をしているの?」と尋ねてあげるといいでしょう。お子さんが答えたことを否定するのではなく、「へえ、そうなんだ」と認めてあげてください。

お化け屋敷に入るのに、1人で行くより、友だちと2人で入った方が、少しでも恐怖心は和らぎますよね。それと同じで、お母さんが一緒に体験してくれると子どもはとても心強いのです。

話を聞いてあげるうちに泣き出しても、それは恐怖心を吐き出そうとしているのですから、止めない方がいいのです。「こわいこわいって泣いていいよ」と受けとめてあげてくださいね。お母さんと話をしたり泣いたりしているうちに、お子さんは自然に落ち着いていくはずですよ。

ぴっかりさんのすくすく道場の最新号がいち早く読める!
メールアドレス 規約に同意して
トラックバック

トラックバックはまだありません。

この記事に対するTrackBackのURL
コメント
  • コメントはまだありません。
name
E-mail
URL
画像のアルファベット
comment