「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

171.子供とどう接するべきかわからなくなりました…

あんぱんさんからの相談 2歳9ヶ月の男の子

子供とどう接していいのか、しつけていいのかわからなくなりました。私には旦那と2歳9ヶ月になる息子がいます。息子は根っからのやんちゃ坊主(叩く、蹴る、いたずら好き、物を投げる)で一日一緒にいます。なので、子育てが正直楽しいとは思わず、息子に暴言を吐いたり、叩く蹴るなどもしてきました。

最近、注意しても聞かず、物を投げて反抗してきたので、右頬を平手打ち、そしてオモチャを投げて息子の右目にぶつけてしまいました。息子はひどく泣き叫び、私はすぐ右目を冷やしました。翌日から、私が怒ると息子はすぐ謝ってくるようになりました。私は本当に酷いことを息子にしてしまいました…。来年幼稚園に入れるつもりで、あと半年は息子と一緒にいて、頑張って子育てしようと思っていましたが、旦那と相談し保育園に入れようかと今は考えています。そうでもしないと家族がダメになると旦那は考えてますが、私は息子の育児を放棄しているように感じてしまい、息子に申し訳なく思っています。

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ぴっかりさんからのアドバイス

ホンネの個性・見せかけの個性

子どもの個性を大切にしてあげることは大切ですね。でもそれが、“ホンネの個性”ではなく、“見せかけの個性”だとしたら…。“見せかけの個性”を受け止めてあげようとしても、振り回されるだけで、どんどん親子関係が悪循環になってしまいます。

たとえば、いつもニコニコと笑顔が絶えない子。だけど、ちょっとしたことでキレると、長い時間暴れ続ける…。こういったタイプの子どもは、ホンネの気持ちを隠して、「笑顔でいなくっちゃ」と無理にがんばっているふしがあります。

こういった場合、「いつも笑顔が絶えない子」というのは、“ホンネの個性”ではなく、本心を隠した“見せかけの個性”。そこそこニコニコ、そこそこベソをかく、そこそこ甘える、そこそこ不機嫌ぐらいが、本来の姿なのではないでしょうか。無理な笑顔が少なくなってきた方が、キレることもなくなるはずです。

自信のなさからくる乱暴

“ホンネの個性”としての「根っからのやんちゃ坊主」だとしたら、単純で大胆な性格な子であるはずです。やんちゃはしても、どこか子どもらしい間抜けな可愛らしさがあり、叱りはするけど、思わずプッと吹き出してしまうようなこともあるはず。

でも相談のお子さんは、どちらかというと神経質、臆病で、甘え下手な面もあるのではと思います。本当は甘えたいのに、不器用で、うまくお母さんの愛にこたえられない。そんなタイプの子どもが、「どうせボクなんか…」とすねてしまうと、わざと怒られるような行動をしてしまうのです。

本当は、繊細で優しい子なのでしょう。そんな“ホンネの個性”がうまく発揮されれば、行動も落ち着いてきて、お母さんがそんなにがんばらなくても、仲良くやっていけるようになると思うのですが…。

まずはお母さんが一息ついて

でも、お母さんは今まで一生懸命やってこられて、心身ともに疲れ切っておられると思います。いっぱいいっぱいのままだと、どんな努力も裏目に出てしまいがちだし、わが子の“ホンネの個性”に思いをはせる元気もなかなか出てこないですよね。

「保育園に入れて、少し距離をとる」のは、とても良い考えだと思います。お子さんだって、「ママはボクのせいで疲れ切っている」とよくわかっているはず。そうなると、「どうせボクはダメな子だ」と、ますますすねてしまうかもしれません。お母さんの気持ちに余裕が出てきた方が、お子さんも嬉しくなり、行動も落ち着いてくると思いますよ。

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