「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

209.下の子が生まれてから、上の子との関係が悪循環に

ティラノママさんからの相談 5歳の男の子

5歳と1歳の男の子のママです。下の子が生まれてから、上の子には、きついな、厳しいなと我ながら思うような態度が多くなりました。叱った後は落ち着いてから謝って大好きだと伝えるようにはしていますが、そのくり返しの毎日です。
最近、上の子は、下の子が寝そうなときにくすぐったり、鼻や目に指を入れたりするので、「嫌がっているからやめてね」と最初は丁寧に対応しているのですが、「好きだからやってるの」と言い、なおもくもくと続けるなどのしつこい態度が多く、私が叱るということが多いです。
他にもちょっとおもちゃを動かしただけで、「あー!それはだめだし、それもこれも動かしちゃだめなんだ!」といちゃもんをつけるような態度などに我慢ができなくなります。寝る前などのじゃれあい遊びも以前はできていたのですが、最近は上の子にベタベタされることが嫌で、それもできません。
上の子も私もお互いにイライラをぶつけあっているというような状態がよくないことはわかっていながら、どうやって抜け出していいのかわからず、悪い方向にどんどん向かってしまっているようでつらいです。

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ぴっかりさんからのアドバイス

甘えさせてあげることは必要だけど…

下の子が生まれると、上の子は、まるでママをとられてしまったような寂しさ・悔しさを感じるものです。そういった心にたまったストレスを解消するために、子どもはダダこねや赤ちゃん返りをします。

ダダこねや甘えで気持ちを発散できない子は、あとあとまで寂しさや悔しさを引きずってしまう場合があります。ですから、こういった行動を異常なものととらえず、当たり前の行動として受け止めていってあげたほうがいいのです。

ただ、相談のお子さんの場合は、「しかたがない」と大目に見てあげられないような困った行動が目立つようですね。甘えてくる時も、妙にしつこい感じの変な甘え方をしてくるのでは? だとすれば、ママがイライラするのも無理はありません。

直球の甘え、変化球の甘え

甘え上手の子どもの場合は、ストレートなダダこねや赤ちゃん返りになります。いわば、直球の甘え。それはそれでイライラはしますが、子どもの気持ちが分かりやすいぶん、なんとなく大目に見てあげる気にもなりやすいのです。

ところが甘え下手の子どもの場合は、ダダこねや甘えが屈折した行動(変化球の甘え)になりがちで、子どもの気持ちが理解しにくいことが多いのです。そうなると、どうしてもイライラがエスカレートしてしまうことになるのです。

たとえば下の子を寝かしつけている時、「ボクを見て! ボクと一緒に寝て!」と訴えてくるような行動は、直球の甘え。ところが赤ちゃんの鼻や目に指を入れたりする行動は屈折した焼き餅の表現で、変化球の甘えです。

ちょっとおもちゃを動かしただけで、「あー!それはだめ」と言うのも、すねた行動(変化球の甘え)ですね。しっかりと赤ちゃん返りができる子は、反対に主導権をママに渡し、「ママ、やってえ〜」と甘えてくるものですから。

変な甘え方は、受け止めなくていい

甘えさせてあげることは必要とは言え、変化球の甘えも受け止めなくちゃと頑張っていると、イライラが爆発するのは時間の問題。それに変化球の甘えを許していると、お子さんはどんどん甘え下手になってしまいます。

ですから、変化球の甘えに対しては、遠慮なくビシッとしかっていいのです。そのかわり、可愛く泣いて甘えてきた時は、ちょっと頑張って受け止めてあげてください。
直球の甘え・ダダこね・赤ちゃん返りが出やすくなると、意外にイライラせずに受け止められるようになっていくはずですよ。

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