「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

210.保育園で着替えを嫌がり「ママがいい」と泣き出してしまう

りのゆきさんからの相談 2歳8カ月の女の子

1年前から週1回保育園に通わせているのですが、最近、お着替えを嫌がっているようです。今までは、先生に着替えさせてもらうのを嫌がることはなかったのですが…。自分で着替えるのもいやなようで、「ママに着替えさせてもらう」と言って、しまいには泣き出してしまったりするそうです。
朝、保育園に行く前には、「先生とお着替えできる」「先生の言うこと聞ける」と言って登園するのですが…。普段の生活では、言い聞かせればできるほうです。
ただひとつ以前と変わったと思うことが、「ママがいい」とよく甘えるようになったような気がします。なので、甘えはなるべく受け止めるようにし、関わったり遊んでほしいと言ってきたときは遊んであげるようにすると、彼女も満足してにこにこ穏やかにしています。甘えさせ過ぎて、保育園でもママを求めるようになっているのでしょうか? 今のままだと、保育園に行かせづらくなってしまいそうです。

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ぴっかりさんからのアドバイス

反抗期の入り口かも

1年前から通っている保育園ですから、先生にも慣れているはず。それなのに、前はできていたことができなくなってきたということは、能力的な問題ではなく、気持ちの問題に違いありません。年齢的に見て、反抗期の始まりのような気がします。

「えっ? 反抗期? そんなはずは…」と思われるかもしれません。家では言い聞かせればできるほうだし、ママに対しては“反抗期”どころか、反対に“甘えんぼ”になっていますから。でもこれには、わけがあるのです。

反抗期への準備

赤ちゃんの自我は未発達なので、「ママは私で、私はママ」という感じの一心同体の状態です。でも、いつまでもそのままでは、“自分”というものを創りあげていくことができません。そこでママとの間に、ある程度の距離を置く必要があります。

ちょっとしたことで、ママにたてついたり。今まで素直にやっていたことでも、急に意固地に拒否したり…。「ママとは違う自分」をアピールすることによって、自分という存在を確かめていく。それが反抗期です。

最近、「ママがいい」とよく甘えるようになったとのことですが、それは反抗期への準備なのではないでしょうか。ママに対する反抗は、これから本格化するような気がします。“ひとり立ちへの戦い”を前に、「今のうち」と甘えているのでしょう。

ママとの全面戦争

ふつう反抗期は、まずママに対して始まります。でも、「ママの足手まといになっては申し訳ない」と思うタイプの子は遠慮して、まずは他の大人への反抗を始めることがあります。保育園の先生を相手にケンカの練習をして、自信がついてきたらママとの全面戦争を始めるのではないでしょうか。

やがて、家でも「着替えるのは嫌だ!」と逆らうようになるかもしれません。「保育園は嫌だ! ママ一緒に来て!」とダダをこねるかもしれません。お子さんの自己表現力が伸びてくると、ある時期、保育園に行かせづらくなってしまうのもしかたがないのです。ママ、がんば! (^o^)/

それまでは、お子さんとのラブラブ生活をせいぜい楽しんでくださいね。反抗期を避けるために、最初から甘えさせないようにするというのは逆効果。「しっかり甘えると、しっかり反抗できる」「しっかり反抗できると、しっかり自立できる」ということですから。

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