「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

225.幼稚園から帰ってきて、眠くなると人格が変わって攻撃モードに

しょうマムさんからの相談 3歳10カ月・男の子

今年4月から幼稚園の年少クラスに入園しました。幼稚園では問題行動を起こすようなこともなくいい子でいるようですが、帰宅後眠くなってくると、人格が変わって攻撃モードになります。
些細なことでイチャモンをつけ、いろいろなことを命令し、思い通りになるまでしつこく私を叩いて大騒ぎします。毎日眠くなるとこうなるので、さすがに頭にきて先日頬を思いっきりビンタしました。そしたらそれ以降、よく私の頬を叩くようになりました。
慣れない園生活で大変な思いをしているのは重々承知しています。
「今日も頑張ったねぇ。おやつたべようか」などとねぎらい、できるだけ気持ちに寄り添いたいと思っています。
しかし「眠くなったね。無理しないでお昼寝しよう」とか、「思い通りにならないと悔しいよね」などと共感すると、「言わないで!」と怒り出し、よけいに騒ぎが大きくなります。寄り添ってくれるな!という感じです。
毎日叩かれたり蹴られたりするたび、今まで頑張ってきたことに対して仇で返された気になり、悲しくて悔しくて涙が出てしまいます。私が泣くと、もっと怒って泣いて騒ぎます。
私がどのように接すれば、もっと親子関係がよくなるのでしょうか?どうかよろしくご指導ください。

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ぴっかりさんからのアドバイス

リバウンドとしての気持ちの爆発

確かに幼稚園でのストレスが大きいお子さんのようですね。でも気持ちの発散が上手な子なら、「眠い!抱っこ!」と甘えてきたり、「○○ちゃんが意地悪する」などと泣きべそをかいたり、「ママ、一緒に幼稚園に来て」とダダをこねたり…。
こんなふうに、ストレートに気持ちを表現できる子は、落ち着くのも早いのです。ところが平気なふりをして、「甘えないぞ!」と無理に頑張ろうとするタイプの子は、疲れや弱気が出そうになるとパニックになってしまいます。その結果、怒りの大爆発や攻撃モードになってしまうことがあるのです。

眠くなると人格が変わるわけ

眠くなると理性のコントロールが弱くなり、心のフタが開きやすくなります。すると心の中に溜まっているストレスが、泣いたり、ダダをこねたりという形で飛び出してきます。これがいわゆる“寝ぐずり”です。
ふつうに“寝ぐずり”ができる甘え上手な子は、ママに抱っこをせがみます。そして泣いて気持ちを吐き出すにつれて、体の力が抜けてリラックスしていき、最後は自然に眠りに落ちていきます。
ところが平気なふりをしたい子は、眠気によって心のフタがゆるんでくると、なんとかフタが開かないようにジタバタし始めます。そして、本当は甘えたいくせに、それとは正反対の行動(いちゃもん、命令、暴力)をとってしまうのです。

親子共々、頑張らないで

実はこういった行動は、「ママが大好き!」な子に多いのです。「ボクが幼稚園でうまくやれるかどうか、ママは心配みたいだ。ようし!ママを安心させるぞ!」という思いから、平気なふりをして無理をしようとするのです。
ママが必死でねぎらってくれることや、今まで頑張ってきてくれたことなど、お子さんはよくわかっているはずですよ。わかっているから、頑張ってしまうのです。そして、裏目に出てしまうのでしょう。
ママは、「子どもの気持ちを受け止めてあげなくちゃ!」と、そんなに必死にならなくていいのです。ビンタは避けたいですが、泣かれても、わめかれても、ダメなことはダメと言って「ママは、もう疲れた!」と言っていいのです。
ママが頑張るのをやめてホンネでお子さんと接していくと、お子さんもホンネの泣き言や甘えを出しやすくなるはず。親子共々、甘え上手、泣き上手になっていった方が、“シアワセ実感度”もアップしていくはずですよ。

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